民族衣装 

    
 
 


 インドの女性は、全員民族衣装を着ています。
 ジーンズとか、Tシャツとか、
 スカートとかは、着ていません。
 インドでは、身体の線を出すことは、
 御法度です。
 
 自分の身を守るためには
 腕を出しちゃダメ、デコルテを出しちゃダメ、
 お尻の線を出しちゃダメ、なのです。
 
 布を巻いた、サリー。
 ワンピースとパンツとストールを組み合わせた、
 パンジャビドレス。
 裾まである、ランガードレスなど、
 女子は全員、エスニックな布で、身体を隠しています。
 
 インドに着いたらまず、
 ショッピングモールに行って、お色直しです。
 シルクは2万円くらいしますが、
 綿だと、¥3000くらい〜です。
 
 とにかく何か買わなきゃ、外を歩けないので、
 テキトーな服を掴んで、変装しました。
 でもこれが、非常に涼しいのです。
 
 洋服のように、肉体を外に出して、
 風を感じるのではなく、
 服と肉体の間の風が、
 ふわ〜〜っと動くのです。
 
 特に、アラジン。
 モンペの腰パンのやつ。
 これはもう、最高の着心地です。
 ジャージよりはるかに、開放感があります。
 ちょっと履いてみたら、瞬殺でトリコになりました。
 夏の部屋着は、これに限ります。
 
 なるほど、インド人が民族衣装を着ているのは、
 理にかなっているわけですよ。
 涼しいし、日焼けしないし、
 お行儀悪くてもハレンチじゃないし、
 体型もカバー出来ます。
 
 日本人が洋服を着ているのは、
 洋服の方が、ラクで、日本の気候に合っている、
 と気付いたからなんでしょう。
 インド人は、あくまでも自国の服が、
 ベストなのです。
 
 日本に来る外人が、
 「日本人は、着物を着て、
 ちょんまげを結っている、と思っていた」
 という逸話が、時々ありますが、
 インド人なら、そう思っちゃうでしょう。
 
 あと、インド女性は、全員、ロングヘアです。
 髪を切る習慣は、ないそうです。
 背は低く、小顔で、目が大きく、唇は厚く、
 色黒の美人さんたちです。
  
 インド人男性は、
 シャツにズボンやジーンズを履いています。
 ただし、絵の描いてある服や、
 文字の書いてあるシャツは、着ていません。
 全員が、無地か、ペーズリー柄か、チェックです。
 
 あれ、偶像崇拝禁止とか、
 宗教的なもんなんでしょうか?
 それとも、インド特有の美意識なのかな?
 
 男性は、ひげ面が多く、
 髪の毛はピシッと撫で付けています。
 ターバンを巻いている人もいます。
 ターバンは、きちんときつく巻かれていて、
 なかなかステキです。
 
 また、太っているのは、富の象徴で、
 いいことのようです。
 
 インドは、混沌としていますが、
 人々は美男美女で、オシャレを楽しんで、
 笑顔で暮らしていました。
 
 どこの国ヘ行っても、
 人間て、幸せを見つけて、
 生きる喜びに満ちているんですよね。

    NEXT→ 

 BACK